2004年3月のジュネーブショーでデビューしたコンセプトM5は、2004年6月28日に正式にBMW M5として発表された。このM5は3世代20年にわたるMシリーズのトップグレードに位置し、F1テクノロジーが色濃く息づくハイパフォーマンスモデルだ。欧州での発売は2005年1月から、右ハンドルとなるイギリス仕様は2005年春から発売が行われている。
BMW5シリーズをベースに、フロント&リヤのエアダム、サイドシル、、サイドエアベント、低く構えたスタイリング、そしてMホイール、4本のテールパイプなど、これまでのMシリーズ同様、控えめながらMを強烈にアピールする。M5はもちろんFRモデル、前後重量配分は50対50と理想型を追求する。
M5にはヘッドアップディスプレーが装備され、速度、ナビゲーション、チェックコントロールメッセージ、クルーズコントロールがデフォルトで表示される。ステアリング上にあるMドライブボタンを押してDSCを解除すると、モードが変わり、レブカウンターとスピード、そして次にセレクトすべきギアが表示される。
搭載されエンジンは2001年のF1用エンジンとして登場したP80をベースとするノーマルアスピレーションのMS S65型4999ccの90度V10DOHC。VANOSバリアブルバルブタイミング装備でリッター当たり100馬力を超えるBMW史上もっともパワフルなもの。圧縮比12.0から507hp/7750rpm、53.0kgm/6100rpmを発揮、バランスのいいV10は、V8エンジンに対し25%もの性能アップを果たしている。
そのパフォーマンスは0-100km/h加速が4.7秒、200km/h加速は15秒未満という俊足。電子制御された最高速は250km/h。ニュルブルクリンクでは、実力のあるスポーツカーでも切ることが難しい、ラップ8分を切るハイパフォーマンスを見せるのも大きなポイントだ。ちなみにレブリミットは8250回転。
ミッションは最新の7速シーケンシャル(SMG)。ステアリングに付けられたパドルシフトでも操作できる。M5には新しいトラクションコントロールシステム(DSC)を装備。また、ハイスピードコーナーではバリアブルMデファレンシャルロック機構が働き、ハイパフォーマンスなドライビングをサポートする。ダンパーはプッシュボタンか、ステアリング上のMドライブボタンで3タイプの切り替えが可能。タイヤはM5のために開発された前255/40ZR19、後285/35ZR19を8J&9Jのアロイホイールに履く。
