ル・マン24時間レースでフェラーリに対抗して登場したのがフォードGT40レーシングモデル。1966年にトリプルクラウン=1、2、3位を独占、69年までの4年間連続優勝という偉業も成し遂げた。
そのフォードGT40の生産車コンセプトの開発が2001年にディアボ−ンのスタジオで始まった。そして2002年のデトロイトショーでコンセプトモデルとして登場したGT40は大きな喝采を得ることとなる。それから45日後に生産バージョンが用意されていたことを発表、2004年デトロイトショーでフォードGTとして正式に発表されるという早技が行われた。
スタイリングはいにしえのレーシングカーをベースとしたデザインながらレーシングモデルより457mm長く、102mm高いディメンションで、全長×全幅×全高:4643×1953×1125mm、ホイールベース2710mm、トレッド前後1600/1618mmとし、洗練されたイメージ。
フラットサーフェスなど現代の技術をまとい、アルミスペースフレームにスーパープラスチックとアルミパネルで構成されるボディを持つ。前後重量配分は43/57、という素晴らしい2シータースポーツとして誕生した。
インテリアはオリジナルのインパネまわりにアナログのゲージ、大口径のタコメーターを備え、オリジナルを現代風にしたトグルスイッチでオペレーションが行われる。これにカーボンファイバーをベースとしたレザーのベンチレーテッド・シートが備わり、ワイルドでありながらスポーツ心を駆り立てる空間を創り上げている。
搭載されるエンジンはフォードのMOD V8と呼ばれる90度5.4リッターDOHCにイートンのスクリュータイプのスーパーチャージャーを装備。ボア×ストロークは90.2×105.8mmの5409ccで、圧縮比8.4から、550hp/6500rpm、68.9kgm/3750rpmを発揮、レッドゾーンは最高出力を出す6500回転である。
これに組み合わされるのは超ハイギヤードな6速MT。2005年仕様のフォードGTが、1周13kmあるイタリアのNARDOテストトラックで、量産車としては最速の205マイル(約328km/h)の最高速を記録している。
ブレーキは前後ブレンボ製の4ピストン、タイヤは前P235/45ZR18、後P315/40ZR19を履く。フォードGTは、あくまでも生産車である。もちろんエアバッグやABSなどの安全装備とともに3年間3.6万マイルの保証がつけられている。このフォードGT、残念ながら2006年末で生産中止となる予定。
