メルセデス・ベンツ&AMGとMcLarenの共同開発になるメルセデス・ベンツSLR McLarenが発売されたのは2003年秋。最高速334km/hというその魅力的なシルバーアローは、サーキットランをも考えたモデルでありながら、室内の質感の高さや装備は、ベンツらしく抜かりなく、最速のロードゴーイングモデルにふさわしい仕様となっている。2006年2月には1000台目のSLRをリリースしている。
SLRは、最新ガルウイングを持つスポーツカー。ベンツが1950年代にコンペティションで抜群の速さを見せたSLRをイメージさせる2シータースポーツだ。全長×全幅×全高:4656×1908×1261mm、ホイールベース2700mm、トレッド前後1638/1569mmで、リヤにはしっかりしたトランクを持つ。また、リヤにはブレーキングで65度まで自動的にせり上がるエアブレーキ・スポイラーが装備され、手動でも30度まで作動可能。
ボディはカーボンファイバー&アルミを多用し軽量化と高剛性を追求、すべてのパートに最新テクノロジーが凝縮されている。ガルウイングはフロントのAピラーに取り付けられ107度の開口を達成、ガルウイング開口時で全高は2050mm、全幅2100〜2850mmとなる。
ブラック&レッドの2トーンのインパネまわりはかなりオーソドックス。スピードメーターはフルスケール360km/h、タコメーターは8000回転フルスケール、7000回転レッドゾーン。ステアリングは380φの3本スポークでSL同様8個のファンクションボタンが付く。裏側にはシフト用のパドルスイッチを装備。エンジン始動は5速ATのシフトノブ頂点をタッチすることでグリッドスタイルフラップが開き、レッドのリングに囲まれたスターターボタンが現れる。カーボンファイバー製レザーバケットシートはパワーアシスト付きだ。
搭載されるエンジンはボア×ストローク97.0×92.0mmの5439cc、90度V8OHC24バルブで、両バンク間に2個の水冷インタークーラーを持つスクリュータイプのスーパーチャージャーを装備。圧縮比を8.8に抑え、最大過給圧を0.9kg/cm2とし、626hp/6500rpm、79.5kgm/3250-5000rpmという爆発的な性能を絞り出す。このエンジンはAMGのチューナーが1台1台バランスを取りながら組み上げていく方式をとっている。
そのパフォーマンスは素晴らしく0-100km/h加速を3.8秒、200km/hを10.6秒、300km/hを28.8秒で駆け抜ける。最高速も334km/hという抜群の速さをみせる。サスはダブルウイッシュボーンを前後にセットアップし、セラミックブレーキを採用。タイヤは前245/35ZR19、リヤ295/30ZR19を装備する。
