#01 フェラーリ599GTBフィオラノ

ハイテクパフォーマンスで走りを凌駕する最新フェラーリ

 フェラーリは、1996年に発売されて以来5700台という記録的数字を残した550マラネロの後継モデルとしてフェラーリ599GTBフィオラノを2006年2月のジュネーブショーでワールドプレミア。

 アルミスペースフレームからなるそのディメンションは全長×全幅×全高:4666×1961×1336mm、ホイールベース2751mm、トレッド前後1689/1618mm。アルコアと共同開発されたアルミスペースフレームを採用したことで、シャシーは通常より約40%も軽量化され、車重はなんと1577kg。前後重量配分は47対53という理想形に収めている。

 559GTBフィオラノは、エンツオフェラーリに搭載しているナチュラルアスピレーションの5リッターV12をフロントミッドシップに搭載した2シータークーペ。もちろん、ピニンファリーナの手になる流麗で力強いエアロスタイリングで、空気抵抗係数Cdは0.336、330km/hでダウンフォースと揚力を最適化するというフェラーリの哲学を守るハイポテンシャルモデル。そのニューシャシーは、軽量なオールアルミのコンポジットを初めて使用しているところもミソ。

 65度V12DOHCエンジンはボア×ストローク:91.9×75.2mmの超ショートストロークの5999cc。IN&EXともバリアブルバルブタイミング機構を持ち、圧縮比11.2から620hp/7600rpm、62.0kgm/5600rpmを発揮、パワーウエイトレシオ2.6kg/hpというすさまじさ。レブリミットは8400回転で電子的に制御されるが、オプションでレッドのレブリミットを表示するステアリングも装備できる。

 ミッションは6速MTとパドルシフト付きのF1をラインナップ。F1シフトは第2世代となる6速AT、シフトマネージメントはF1技術を取り入れたもので圧倒的な速さを見せる。また、スタート時はスムーズなオートマチックモードかラウンチセッティングをチョイスすることができる。599 GTB Fioranoは、0-100km/h加速3.7秒、200km/h加速11.0秒、最高速330km/hという圧倒的なパフォーマンスを見せるとともに、非常に乗りやすく、次世代を見据えた振動、静粛性の高いエンジンになっていることが大きなポイント。

 F1トラックと呼ばれる高度なスタビリティコントロールを装備し、RACEとスポーツの切り替えが可能だ。RACEはハイパフォーマンスを極限まで発揮させることができるシチュエーション、スポーツは前後ホイールスピードをモニターし、最大限のグリップレベルまで安全にコントロールすることを基本としている。

 最新のサスペンションはmagnetorheological (MR) fluid suspensionと呼ばれ、デルフィーと共同開発されたダンパーは電子的に制御された磁場によって、瞬時に粘性が変化。路面追従性を大幅に高めている。また、ラップタイムやタイヤ圧&タイヤ温度はモニター上で確認できる。タイヤはピレリPゼロ、前245/40ZR19、後305/35ZR20を履く。