貴島孝雄主査は、初代ロードスターが登場してからのクルマを取巻くニーズの変遷を予見すると同時に、過去を振り返り、一体何が世界中のカーエンスージアストの心を掴み、ロードスターをこれほど特別なものにしたのかを慎重に見定めた。

  そしてその「何か」とは、ごく限られたスポーツカーだけが持つスピリットの強さであるという結論に達したのだ。ロードスターのスピリットを象徴する「人馬一体」とは、クルマとドライバーが心を通わせあって走る「一体感」を意味している。

 開発チームは、初代や2代目モデルから「継承すべきところ」と「進化させるべきところ」について徹底的に議論し、これらを具体的に共有するため、フィッシュボーンチャートを作成して、6つのキーとなる領域を設定した。それが、視る(エクステリア、インテリア)、さわる(触感に関わるすべての部分)、聴く(エンジン音・風切り音をはじめとする音に関するすべて)、曲がる(ハンドリングダイナミクス)、走る(乗り心地から加速レスポンスまでのすべて)、止まるの6項目。このフィッシュボーンチャートが新型MX-5の開発の原点となった。

 なかでも、重要なのはシャシーの基盤となる軽量で高剛性なボディ構造。それを支えるサス、エンジン、ミッション、ブレーキなど、あらゆる面を新開発、あるいはリファインし、ファンドゥドライブを実現させているのだ。
All content copyright 2005 Allstar Office Inc. And may not be republished without permission.