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レースを楽しめてモチベーション上昇−−琢磨

Sep 17, 2007

070916Takuma_1.jpg 予定していたウィングが届かず、ハイ・ダウンフォースのバルセロナ用のウィングを帳尻合わせして使わざるを得なかったスーパーアグリ。苦しいレースが予測されていたが、琢磨15番手、デビッドソン16番手という順位からは見えない「いいレース」だった。

--順位はともかく、悪くないレースだったと思います。
琢磨 そうですね。スタート前に置かれていた状況から考えれば、悪くないレースでした。スパ-フランコルシャンという素晴らしいサーキットだったということもあるし、楽しいレースかできました。

--スタートをうまく決めました。
琢磨 コースがクリーンなサイドではなかったけれど、そこそこスタートは良かったんですが、1コーナーは内側がけっこう詰まっていたので外側にまっわって、3、4台並んだまま1コーナーを抜けたけれど、外側はグリップ感がなくて苦労しましたが、加速でオールージュに行くまでにルーベンス(バリチェロ)を抜いて、もう1台抜いたんですが、トロ・ロッソとサイドbyサイドになって押し出されてダートを走らなければならなくて、スロットルは緩めなかったけれど、そこでロスした分、勢いを失って、もう少し幅を残しておいてくれたら、もう少し前にいけたので、凄く残念です。

070916Takuma_2.jpg--そこでいくつかポジションを落とした。
琢磨 ですね。でも、その後はリカバリーして1台1台オーバーテイクして楽しかったです。ルーベンスに追いついて抜いたあたりからは、ペースもよくなって、最終的にはいくつかポジティブなフィーリングを得ることができたので、この流れを日本グランプリにうまくつなげていきたいですね。

--バトンとのバトルも見ごたえがありました。
琢磨 ストレートが厳しくて伸びない。データを診てもらえばわかると思いますが、セクター1はベスト6に入っているくらいのタイムが出ているけれど、最高速は17とかなんです。つまり、エンジンがリミッターに当たってしまってどうしようもなくて、大変でした。ジェンソンのときも真後ろでリミッターが効いてしまって、何度かチャンスがあったけれど簡単には抜けませんでした。でも、いいバトルができたと思うし、コース上でのエキサイティングなところを見せられて、厳しい状況のチームにポジティブな状況を見せられて良かったです。

計算通りにバトンを仕留める

070916Takuma_3.jpg--バトンを抜いたときは、オールージュのスリップを計算して、1コーナーの立ち上がりでうまいラインを選んで、という計画が見事に成功した形と思いますが、してやったり、という感じでしたか?
琢磨 何度かいいバトルの結果でしたから。バスストップシケインでジェンソンがブレーキをロックさせて、1コーナーで立ち上がりのラインをうまく選んで、上手くいったので嬉しかったですね。

--最終スティントはスパイカーとの勝負になりましたが。
琢磨 今日のスパイカーは最高速が速かった(ライコネン、マッサ、クビツァに次ぐ4位)ので、スリップについてもリミッターが効いてしまって、どうしようもなかった。でも、スタート前に考えた状況からみれば、内容としてはすごくいいレースができたと思います。

--1ストップを考えてもよかったでしょうか。
琢磨 スタートのポジションとクルマの状況から、2ストップにしました。スタートをプライムにしたのは順当だったと思います。真中のスティントをプライム(堅い方のタイヤ)でいくかオプションで行くかは、走りながらエンジニアとコミュニケーションして、リヤのグレイニングやフロントの状態を見ながら、10周くらいから、クルマが軽くなるにしたがってタイムが上がっていたので、第2スティントをオプションでいくことにしました。ストラテジーとしては大きな失敗もなく、チームもがんばってくれました。

--最初から2ストップの予定でしたか?
琢磨 そうですね。アンソニーは、ピットでセッティングを変えて1ストップにしましたが、ボクは、21周目のピットストップは予定通りです。最初の給油でリグが上手く入らなくてちょっとタイムロスしましたが、それを除けば、チームもミスなくいいレースをしてくれました。

--順位は順位としてレースとしては楽しかった?
琢磨 楽しかったですね(笑)。金曜日の段階で、ウィングが両極端しかなくてどうしようかと思ったけれど、今ある状況の中でベストを尽くせたし、レースも単純にツアーに参加したというだけでなくて、バトルもあって、楽しかったです。

--日本GPにはウィングが間に合いますか?
琢磨 大丈夫です。ヘレスのテストは中止になりましたが、必ず何が何でもどこかで走ってから富士に行きます。富士には間違いなくバルセロナ・ウィングは登場しないでしょう(笑)。ここまできたら行くところまで行くしかないけれど、とりあえず、今回のように力を出し切るレースをしたいです。クルマのパフォーマンスも確実に上がるし、終盤で一番のレースになるようにしたいです。
(Masami Yamaguchi/MYS)