「久々に“レース”ができました」…琢磨
Mar 18, 2007
スタートはうまくいった。グリッドで前にいたトヨタのトゥルーリとシューマッハが、1コーナーへの進入で進路を譲り合う形で順位を入れ替えた隙を突いて、琢磨はポジションをひとつ上げて1コーナーに入った。
「久々に“レースができる”と思ったので、やる気満々でした(笑)」。単独で走る時間も少なくて、常にレースをしていた琢磨は、抜き返されたトゥルーリに僅かずつ離されていった。
「でも、セカンドスティントで巻き返しができると思っていた」が、最初のタイヤ交換で、タイミングがずれ始めた。「路面変化に対して、タイヤの内圧とフロントウィングの調整で対応ましたが、うまくいかずに、ペースが上がらず苦労しました」。
「タイヤも、ミディアムと(最後に履いた)ソフトとの差が思ったより大きくて、かなり我慢の走りになってしまって悔しい思いもしましたが、いい課題が見つかったし、勉強になりました」。

予選は10位、レースではそのポジションが守れなかったが、琢磨は、「昨日はできすぎだったとはいえ、期待してスタートしたので残念と言えば残念。でも、2台とも完走できたのはポジティブですね。今年はタイヤがワンメイクになったこともあって、特に、中断はコンペティションが拮抗しているので、これからもコンセントレートしていきます」。
開幕戦の3日間で、スーパー・アグリも琢磨本人も戦える位置を確認した。それはズバリ「10位」。ここを定位置にして、貪欲な琢磨が復活するか、という質問に、琢磨は、「ええ」と笑顔を見せた。
去年は、非力なマシンで、予選ポジションは眼中に入れられなかった。「とにかくレースでうまく走ることだけに集中していた」。けれど、今年のSA07はポテンシャルがあるので、まったく逆の考え方
ができる。
開幕戦のメルボルンのアルバート・パークと第2戦のマレーシアGPのセパン・サーキットは、まったく環境が違う。琢磨は、「トップ10を基盤にして、レースペースを上げることを目指したい」と締めくくった。
(Masami Yamaguchi/MYS)
