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作戦の使い分けが功を奏さなかったホンダ

Mar 18, 2007

070318Button.jpg アルバート・パークの公道コースは、毎年荒れることで知られる。結果として、セフティカー出動の機会も多くなるはずだった。しかし、今年のレースは、荒れなかった。

 どのチームも、新たなセフティカー規則、例えば、 “セフティーカーが入った直後はOKが出るまでピットインしてはならない”など、決勝を控えた昼休みは、最後の確認に余念がなかった。

 しかし、その“確認会議”は無駄に終わることになった。2007年開幕戦は、セフティカーが一度も出ない安定したレースだったからだ。

 予選で下位に沈んだホンダは、レースの作戦で挽回することを目論んでいた。「セフティカーに備えて、ジェンソン(バトン)とルーベンス(バリチェロ)をストラテジー(作戦)で走らせましたが、予想通りにはならなかったですね」とホンダF1チームの中本修平シニア・テクニカル・ディレクター。

 元々、セッティングが決まらないマシンで、バトンを不運が襲う。ピットロードの速度制限に備えて押すスピード制御ボタンの操作タイミングが一瞬遅れ、スピード違反でピットスルーペナルティを課せられたのだ。その瞬間、バトンのモチベーションは完全に費えた。

「クルマも遅かったですから。それまでは、それなり以上に頑張っていたけれど、それで終わりました」と中本STD。

070318Rubens.jpg 一方のバリチェロは、予定の作戦どおりのレースを運んだ。昨年、フェラーリからホンダに移籍して以来、「予選順位より上でゴールしたことがない」バリチェロが、17位からスタートして、実力でポジションを上げて11位でゴールした。

「現在抱えている(ブレーキング時のスタビリィの)問題を解決すれば、マクラーレンの近くにはいけると思っています。しかし、そう簡単にはいかないし、そうなったとしても、フェラーリはまだまだ先なので、やることはたくさんあります」。

 開幕戦の段階で、フェラーリがダントツ、そこにマクラーレンが続き、ザウバーBMWとルノーがそれを追っている、という図式が見えたが、中本STDは、「順位は話になりませんが、バリチェロのタイムを見てもらえれば、レースでそんなに遅くないことが分かると思います」と見ている。

 テスト制限のために、セパン・サーキットで特別に用意された来週のマレーシア合同テストで、ホンダRA107がどこまで本来の力を出してくるか。

070318Nakamoto_01.jpg「うちのクルマは、高速コーナーや、コーナーからの立ち上がりでいいというテスト結果が出ているので、次の(4月8日決勝の第2戦)マレーシアGPでは、もう少しいいと思います。ただし、あそこ(セパン・サーキット)も、長いストレートが2本あって、そこからのブレーキングは厳しいので、とにかく、いま抱えている問題を解決するのが先決です」と中本STDは、語った。
(Masami Yamaguchi/MYS)